請求書カード払いサービスは受け取った請求書をクレジットカード払いにすることで、最大60日間支払いを延長できるサービスです。
ファクタリングの場合は手数料が10〜20%ほどかかりますが、カード払いの場合は3%前後で利用できるため、コストを抑えたキャッシュフロー改善におすすめです。
今回は請求書カード払いの仕組みやメリット・注意点について解説しながら、おすすめサービスを紹介していきます。
サービス名 | 手数料 | 最低金額 | 入金時間 | 対応ブランド | 利用対象 | 給与支払い | 社会保険料 |
マネーフォワード 請求書カード払い | 2.7% | 1万円〜 | 最短即日 | Visa/Mastercard/JCB デビット・プリペイドカード | 法人 個人事業主 | ◯ | × |
支払い.com | 4% | 1万円〜 | 最短即日 | Visa/Mastercard/JCB/セゾン デビット/プリペイドカード | 法人 個人事業主 | ◯ | ◯ |
INVOYカード払い | 3% | 下限なし | 最短即日 | Visa/Mastercard/JCB | 法人 個人事業主 | × | × |
LP 請求書カード払い | 2.95% | 下限なし | 最短即日 | Visa/Mastercard/JCB | 法人 個人事業主 | ー | ◯ |
ラボル カード払い | 3〜3.5% | 1万円〜 | 最短即日 | Visa/Mastercard/JCB | 法人 個人事業主 | ー | × |
DGFT請求書カード払い | 3% ※1万円未満は一律300円 | 1万円〜 | 3営業日以内 | JCB/VISA/Mastercard Diners Club/SAISON CARD | 法人 個人事業主 | × | × |
請求書カード払いおすすめ比較9選!個人事業主も審査なしで即日決済
サービス名 | 手数料 | 最低金額 | 入金時間 | 対応ブランド | 利用対象 | 給与支払い | 社会保険料 |
マネーフォワード 請求書カード払い | 2.7% | 1万円〜 | 最短即日 | Visa/Mastercard/JCB デビット・プリペイドカード | 法人 個人事業主 | ◯ | × |
支払い.com | 4% | 1万円〜 | 最短即日 | Visa/Mastercard/JCB/セゾン デビット/プリペイドカード | 法人 個人事業主 | ◯ | ◯ |
INVOYカード払い | 3% | 下限なし | 最短即日 | Visa/Mastercard/JCB | 法人 個人事業主 | × | × |
LP 請求書カード払い | 2.95% | 下限なし | 最短即日 | Visa/Mastercard/JCB | 法人 個人事業主 | ー | ◯ |
ラボル カード払い | 3〜3.5% | 1万円〜 | 最短即日 | Visa/Mastercard/JCB | 法人 個人事業主 | ー | × |
DGFT請求書カード払い | 3% ※1万円未満は一律300円 | 1万円〜 | 3営業日以内 | JCB/VISA/Mastercard Diners Club/SAISON CARD | 法人 個人事業主 | × | × |
Money Forward 請求書カード払い 最短即日/手数料2.7%/個人事業主OK/60日間延長

マネーフォワード 請求書カード払いの基本情報|手数料・延長期間・入金時間・対応カードブランド
マネーフォワード 請求書カード払いは手数料が2.7%と業界最安水準で、支払い期日を最大60日間延長ができます。必要書類も請求書データのみなので、簡単に利用できます。
また法人だけでなく個人事業主も利用でき、数万円から利用できるため少額の支払い延長にもおすすめです。
利用用途も幅広く外注費や材料費・設備費・雑費など、様々な資金の支払い延長が可能です。
サービス名 | マネーフォワード 請求書カード払い |
入金スピード | 最短即日 ※5日/10日/15日/20日/25日/末日から選択 |
支払い延長期間 | 最大60日 |
手数料 | 2.7% |
対応ブランド | Visa/Mastercard/JCB デビットカード・プリペイドカード |
利用対象 | 法人・個人事業主 |
マネーフォワード 請求書カード払いのメリット
マネーフォワード 請求書カード払いの一番のメリットは手数料が2.7%と非常に安い点です。他社のサービスでは3〜3.5%が多いですが、最安水準と言えます。
また対応カードブランドも幅広く、Visa・MasterCard・JCBだけでなく、デビットカードやプリペイドなどチャージ型のカードにも対応しています。
マネーフォワード 請求書カード払いのデメリット・注意点
マネーフォワード 請求書カード払いのデメリットとして少額利用(10万円以下)の場合は、一律3,000円の費用が発生する点です。他社のサービスでも同様ですが、利用金額が低すぎると、2.7%の対象から外れてしまうのは注意点です。
また入金日については5日毎になっているため、即座に支払いを延長して利用したい方は、別のサービスが良いかもしれません。
支払い.com 最大60日支払い延長/個人事業主OK/審査不要/最短翌日支払い/即日利用

支払い.comの基本情報|手数料・延長期間・入金時間・対応カードブランド
支払い.comはクレディセゾンとベンチャー企業のUPSIDER社が共同提供しており、支払い期日を最大60日間延長できます。
一般的な請求書カード払いは会員登録が必要ですが、登録は不要・審査もなしで利用できるのが強みで、1万円から利用できるため個人事業主やフリーランスもおすすめです。
加えて業界内では唯一、社会保険料の支払いにも対応しており、納付書をアップロードするだけで簡単に支払い延長ができます。
サービス名 | 支払い.com |
入金スピード | 最短翌日入金 |
支払い延長期間 | 最大60日 |
手数料 | 4% |
対応ブランド | Visa/Mastercard/JCB/セゾン デビットカード/プリペイドカード |
利用対象 | 法人・個人事業主 |
支払い.comのメリット
支払い.comは請求書カード払いの中でも入金が早く、最短翌日入金となるのが強みです。また他社では従業員の給与振込には対応してませんが、給与支払いや家賃・光熱費などにも利用できます。
社会保険料の支払い延長にも唯一対応しているため、さまざまな用途で利用できるのもメリットです。加えて他社ではデビットカード・プリペイドカードの支払いは利用できませんが、チャージ型のカードにも対応しているのが強みです。
支払い.comのデメリット
支払い.comは対応範囲が広く入金スピードも早いですが、手数料が4%と少し高めなのがデメリットです。ポイントやマイルもカードに貯まるので、他社より優れている点も多いですが、手数料を抑えたい方には不向きかもしれません。
INVOYカード払い 最短即日決済/個人事業主OK/登録不要/最大60日支払い延長

INVOY(インボイ)カード払いの基本情報|手数料・延長期間・入金時間・対応カードブランド
INVOY(インボイ)カード払いは財務審査がなしで個人事業主でも利用ができる請求書カード払いサービスで、最短即日決済のため、急ぎで支払い延長したい方におすすめです。
手数料も3%と他社のサービスと比較して安めの料金設定になっており、業務委託費・事務所の家賃や光熱費といった固定費の支払いも、最大60日延長ができます。
また最低利用料金も1万円から可能なため、法人だけでなく個人事業主やフリーランスにもおすすめです。
サービス名 | INVOY(インボイ)カード払い |
入金スピード | 最短即日 |
支払い延長期間 | 最大60日 |
手数料 | 3.0% |
対応ブランド | Visa/Mastercard/JCB |
利用対象 | 法人・個人事業主 |
INVOY(インボイ)カード払いのメリット
INVOY(インボイ)カード払いの強みはなんといっても即日決済に対応している点です。他社の場合は3営業日・翌日といったケースが多いです。
加えて最低金額がないため1万円でも可能で、少額利用の場合でも支払い延長できるのが強みです。
また審査不要で利用できるため、アカウント発行後に請求書をアップロードするだけで利用できます。
INVOY(インボイ)カード払いのデメリット
INVOY(インボイ)カード払いのデメリットとしては、利用ケースは多くないかもしれませんが、デビット・プリペイドカードに対応していない点です。
一部の請求書カード払いでは、チャージ式のカードにも対応している場合があります。ただし法人決済はクレジットが多いため、大きな影響はないかもしれません。
他社も同様ですが10万円以下の場合は、一律で3,000円の手数料が発生するため金額が小さすぎる場合は注意しましょう。
LP 請求書カード払い 手数料2.95%/個人OK/最短翌日決済/最大60日延長

LP 請求書カード払いの基本情報|手数料・延長期間・入金時間・対応カードブランド
LP 請求書カード払いは手数料が2.95%と業界でも安いカード払いサービスで、厚生年金・健康保険・介護保険などの社会保険料の支払いにも対応しています。
即日利用が可能で個人事業主のカード払いにも対応しており、最大60日間の支払い延長ができます。
利用金額の上限・下限もないため数万円からといった、少額でも利用が可能なため、個人事業主やフリーランスの方もおすすめです。
サービス名 | LP 請求書カード払い |
入金スピード | 最短翌日 |
支払い延長期間 | 最大60日 |
手数料 | 2.95% |
対応ブランド | Visa/Mastercard/JCB |
利用対象 | 法人・個人事業主 |
LP 請求書カード払いのメリット・特徴
LP 請求書カード払いの特徴は手数料が業界の水準よりも安い点です。他のサービスでは3〜4%前後が一般的ですが、3%をきる2.95%となっています。
初期・月額費用も0円で最短即日振込に対応しているため、早期に支払い延長を行いたい方も利用できます。
加えてカード払いサービスの中では少ない、社会保険料の支払いにも対応しており、幅広い用途で利用できます。
LP 請求書カード払いいのデメリット・注意点
LP 請求書カード払いのデメリットとしてはデビットカード・プリペイドカードといったチャージ型のカードに対応してない点です。
またアメックスにも非対応なので、カードブランドによっては利用できない方もいるかもしれません。
ただし3大主要ブランドは対応しているため、大きなデメリットにはならない可能性が高いでしょう。
ラボルカード払い 個人事業主OK/最大60日支払い延長/Orico共同運営/即日支払/即日決済

ラボルカード払いの基本情報|手数料・延長期間・入金時間・対応カードブランド
labol(ラボル) カード払いは最短60分で即日入金され最大60日間の支払い延長が可能で、手数料も3〜3.5%と安く個人事業主やフリーランスにおすすめです。
ラボルはフリーランスや個人事業主を対象にしており、1万円から利用ができるのも嬉しいポイントです。
個人事業主に強みを持っているため、家賃支払いや経費支払いを先延ばしにしたい場合にも利用可能です。
サービス名 | labol(ラボル) カード払い |
入金スピード | 最短60分・即日入金 |
支払い延長期間 | 最大60日 |
手数料 | 3〜3.5% |
対応ブランド | Visa/Mastercard/JCB |
利用対象 | 法人・個人事業主 |
ラボルカード払いのメリット
labol(ラボル) カード払いは1万円からと個人事業主も対象にしているため、他社サービスよりも利用金額が低い場合でも使うことができます。また審査時間が非常に早く、最短60分で完了し、即日入金となるのもポイントです。
またラボルは審査に通過すれば土日祝日でも入金してもらえるため、突発的な支払いや資金繰り需要が発生した時におすすめです。一般的な請求書カード払いサービスは、土日祝日は利用できないため、ラボルならではのメリットと言えます。
請求書カード払いサービスは信用情報の影響も受けないのため、ブラックリスト状態であっても利用ができます。
ラボルカード払いのデメリット・注意点
labol(ラボル) カード払いのデメリットしては、支払い内容が証明できる請求書や支払いメールなどのエビデンス提出が必要な点です。内容証明が必要ため、事前に書類の準備をしてきましょう。
またラボルではプリペイドカード・デビットカード利用はできないため、クレジットカードを利用している必要があります。ネット銀行などで初期についている、デビットカードは利用できない点には、注意が必要となります。
DGFT請求書カード払い 個人事業主OK/支払い期日を最大60日延長/手数料3%/即日決済

DGFT請求書カード払いの基本情報|手数料・延長期間・入金時間・対応カードブランド
DGFT請求書カード払いは東証上場企業のデジタルガレージ社が提供しているカード払いサービスです。支払い延長は最大60日間可能で、手数料も3%と底い手数料となっています。
審査も不要で申し込み完了の翌営業日からすぐに利用スタートが可能です。また一般的には1万円以下の場合の手数料は一律3,000円ですが、DGFTカード払いでは一律300円と非常に安く個人やフリーランスの少額利用におすすめです。
サービス名 | DGFT請求書カード払い |
入金スピード | 最短即日入金 |
支払い延長期間 | 最大60日 |
手数料 | 3% ※1万円未満の場合は一律300円 |
対応ブランド | JCB/VISA/Mastercard/Diners Club SAISON CARD |
利用対象 | 法人・個人事業主 |
DGFT請求書カード払いのメリット
DGFT請求書カード払いはクレジットカードの支払いだけでなく、デビットカードでも支払いを先送りにすることができます。また対応カードブランドも豊富で、JCB、VISA、Mastercard、Diners Club、SAISON CARDで利用できます。
法人企業だけでなく個人事業主やフリーランスも、取引内容が事業決済であれば利用できるため、少額の支払い先送りにも適しています。
DGFT請求書カード払いのデメリット・注意点
DGFT請求書カード払いのデメリットは土日祝日は利用できない点です。また請求書申込日の翌日起算で、3営業日目以降でしか申請できないため、最低でも3日以上の期間が必要です。
加えて法人取引を対象にしているため、自社社員への給与支払いには利用できません。ただし外部企業への業務委託費用には利用が可能です。
またDGFT請求書カード払いは会員登録後に、事前審査が必要となるため、審査通過後にしか利用できないのもデメリットです。
弥生 請求書カード払い 個人事業主OK・取引先に最短即日入金

弥生 請求書カード払いは会計ソフトの弥生株式会社が提供しており、最短即日利用が可能で60日間延長ができます。
法人だけでなく個人事業主も利用ができ、手数料も2.7%(通帳は3.5%だが2025年3月31日までキャンペーン中)と安いの特徴です。
対応カードブランドは、VISA・MasterCard・JCBと幅広く利用できますが、デビット・プリペイドカードは利用できないのがデメリットです。
BASE 請求書カード払い 個人事業主OKで最短即日入金

BASE 請求書カード払いはネットショップ作成ソフトの「BASE」が提供するサービスで、個人事業主も利用可能で、最短即日入金に対応しています。
手数料は4%と少し高めの設定ですが、社会保険料の支払いにも対応しており、土日祝日以外は最短即日入金です。
支払い期間も最大で60日間延長できるため、キャッシュフローを改善したい事業者におすすめです。
BlueBank 請求書アプリで後払い/分割支払対応/手数料3.5%/最大120日支払いを先送り

請求書後払いはビジネスカードや口座管理サービスを展開しているBlueBankが提供する請求書後払いアプリです。最大120日間の支払いを先送りにでき、外注費や設備投資・広告費・仕入れ・材料費などさまざまな費用の支払いを延長できます。
登記簿謄本の提出も不要で必要項目を入力するだけで、最短5分で申し込みが完了します。また限度額1,000万円を誇るメタルカードも発行しており、還元率は最高1.5%と国内最高水準の還元率を誇ります。
支払い延長期間 | 手数料 | 対応ブランド | ユーザー登録・審査 |
最長120日 | 3.5~6.8% | Visa/Mastercard/JCB | なし |
オクラス 個人事業主OKの請求書カード払いサービス/即日支払可能/即日利用

オクラスは給与前払いなどFintech関連のサービスなどを開発している、株式会社Payment Technologyが提供する個人事業主も利用可能な請求書カード払いサービスです。
初期費用・月額が料金は無料で利用することができ、最長で53日間支払期日を延長することができます。また支払いの変更も即日対応とスピードが早いため、すぐに請求書をカード払いに変更ができます。
支払い延長期間 | 手数料 | 対応ブランド | ユーザー登録・審査 |
60日間 | 3.9% | Visa/Mastercard/JCB | なし |
1click後払い 個人事業主も即日利用可能な請求書カード払いサービス

1click後払いもフィンテック系の上場ベンチャー企業であるROBOT PAYMENT社が提供している請求書カード払いサービスです。
こちらも最大で60日間の支払い延長ができるようになっており、ユーザー登録は事前審査不要で利用スタートができます。
支払い延長期間 | 手数料 | 対応ブランド | ユーザー登録・審査 |
60日間 | 3.8% | Visa/Mastercard/JCB | なし |
請求書カード払いのメリット
請求書カード払いとは、本来銀行振込で支払うはずの取引先への請求書を、クレジットカード決済に置き換えるサービスです。
特に個人事業主や中小企業にとって、資金繰りを改善するための有効な手段として注目されています。次は請求書カード払いの主なメリットを解説します。
支払い期日を遅らせてキャッシュフローを改善ができる
請求書カード払いを利用する最大のメリットは、現金の支払いを最大2ヶ月ほど遅らせることが可能になる点です。
請求書による支払いは翌月末までに銀行振込で行いますが、これをクレジットカード決済に変更すると、カード会社の支払いサイクルにより、実際の引き落としが2ヶ月後に延びます。
そのため、すぐに現金が必要な状況でも手元に資金を残せるので、キャッシュフローに余裕を持つことができます。
資金繰りが安定すると、仕入れや従業員給与の支払いなどにも柔軟に対応可能です。
ファクタリングよりも手数料が安い(3%前後)
ファクタリングは売掛金を現金化するためのサービスですが、一般的に手数料は5〜20%程度と高めです。
一方で請求書カード払いの手数料は約3%前後と比較的低く設定されており、コストを抑えながら資金繰り改善が可能です。
特に頻繁に資金調達を繰り返す場合、手数料負担が大きな課題になりますが、請求書カード払いなら低コストで済むため、資金調達を効率化できます。
また請求書カード払いサービスは、手数料が明確で安価なため、事前に予算を立てやすいことも魅力です。
1万円からの少額利用が可能で個人事業主もOK
請求書カード払いは1万円から利用できるため、小規模な取引でも問題なく活用できます。
ファクタリングや融資では、最低取引額が高めに設定されている場合がありますが、請求書カード払いは少額利用に適しており、個人事業主やフリーランスにも向いています。
小規模な取引でも現金の支払いを遅らせることができるため、小さなビジネスでもキャッシュフローの改善効果を実感しやすいのがメリットです。
審査不要で即日決済のサービスもある
請求書カード払いは基本的に厳しい審査が不要で、利用申込をすれば即日に利用できる場合がほとんどです。そのため、急に資金調達が必要になった際にも迅速に対応可能です。
またサービスによっては即日決済に対応しているところもあるため、急な資金不足や急ぎの支払いがある場合でも安心です。
即日対応により、事業運営に大きな支障をきたすことなくスムーズに資金調達できます。
社会保険料や従業員の給与支払いも対応の場合がある
通常、社会保険料や従業員給与は現金での銀行振込が必要なことが多いですが、一部の請求書カード払いサービスでは、こうした公的な支払いや給与支払いにも対応しています。
社会保険料や給与の支払いをカードで決済できれば、手元の現金を残しながら支払いを行えるため、急な資金不足を回避できます。これにより、資金繰りの柔軟性がさらに高まります。
請求書カード払いを利用すれば、低い手数料でキャッシュフロー改善を図れ、さらに審査なしで少額から気軽に使えるという利点があります。
資金繰りに悩む個人事業主や中小企業にとっては、特に利用価値の高いサービスと言えるでしょう。
請求書カード払いの選び方・比較ポイント
請求書カード払いを利用する際には、自社に最適なサービスを選ぶことが重要です。
どのサービスを選ぶかによってキャッシュフローの改善効果やコストが大きく変わってくるため、以下の比較ポイントを押さえて選びましょう。
支払い期日は最大何日まで延長できるか
請求書カード払いを利用する最大の目的は、支払い期日を延ばしてキャッシュフローを安定させることです。
そのため、各サービスの支払い延長期間(最大で何日間支払いを先延ばしできるか)を比較することが大切です。
一般的には最大で60日間の延長が上限になっていますが、中には60日以上といったサービスもあります。
ただし延長期間によっては手数料が変動する可能性があるため、コストのバランスを検討しましょう。
1万円など少額でも利用対象か
請求書カード払いは、少額の支払いにも対応しているかどうかがポイントです。
特に個人事業主や小規模事業者にとっては、1万円など少額の取引でも柔軟に利用できるサービスが使いやすくなります。
最低利用金額が高めに設定されているサービスでは、必要なときに使えない場合もありますので、なるべく低い金額から対応しているサービスを選ぶのがポイントです。
入金時間は希望する日付に対応しているか
請求書カード払いサービスによっては、即日決済に対応しているものから、数営業日後に入金されるものまで入金スピードに差があります。
緊急で資金が必要な場合は即日決済が可能なサービスを選ぶ必要があります。
また、自社が希望する入金日を柔軟に指定できるサービスを選べば、特定の支払いに間に合うよう調整できるため、資金繰りの計画が立てやすくなります。
手数料が安いか
請求書カード払いは、ファクタリングや融資など他の資金調達手段に比べ手数料が安い傾向にありますが、それでもサービスごとに手数料には差があります。
一般的には3〜4%前後が目安ですが、より手数料が安いサービスを選ぶことで、長期的に資金調達コストを抑えることができます。
特に定期的に利用する場合は、少しの差でも大きな負担となります。事前に複数のサービスを比較し、最も低い手数料のサービスを選びましょう。
給与支払いや社会保険料の支払いに対応しているか
給与や社会保険料の支払いにも対応したサービスであれば、さらに柔軟に資金繰りが可能になります。
従業員への給与支払いや社会保険料などの公的な支払いは現金払いが求められる場合もありますが、請求書カード払いを利用すれば、カード決済で支払いを先送りできるため、大幅に資金繰りが楽になります。
特に給与支払いなど定期的に大きな現金が必要となる業種(人材派遣会社や飲食店など)は、こうした支払いにも対応しているかを事前に確認しておくと良いでしょう。
対応カードブランドは多いか・デビットカードにも対応しているか
利用できるカードブランドが多くないと、自社が利用対象にならない可能性があります。
また法人カードだけでなくやデビットカード・プリペイドカードにも対応しているサービスであれば、さらに利用の幅が広がります。
特に法人向けカードを利用したい企業や、クレジットカードがない場合でもデビットカードで利用したい場合は、カードブランドの種類と対応カードについて事前に確認することをおすすめします。
請求書カード払いの利用がおすすめの会社・利用シーン
支払いサイトが長く職人の発注や資材購入が間に合わない建設業者
建設業界では、工事代金の支払いが工事完了後から数ヶ月後になるなど、支払いサイトが長いことが一般的です。
一方で職人への支払いや資材調達など、工事が始まる前や途中段階での現金払いが求められることが多くあります。
そのため、工事代金が入金されるまで資金不足が続き、資材調達や職人への支払いが間に合わなくなるケースがあります。
こうした建設業者には、請求書カード払いがおすすめです。クレジットカードを利用して支払い時期を1~2ヶ月延ばすことで、工事代金が入金されるまでの資金不足を回避し、安定した工事進行を実現できます。
閑散期で固定費の支払いを伸ばしたい飲食業
飲食業界は繁忙期と閑散期の差が大きく、閑散期には現金収入が大幅に減少することもあります。
しかし家賃や人件費、光熱費などの固定費は毎月一定の支払いが求められるため、資金繰りが厳しくなりがちです。
請求書カード払いを利用すれば、これらの固定費をクレジットカード決済で先送りにでき、閑散期の資金負担を軽減できます。
繁忙期の売上が入金されるまでの間、支払いをカードで調整しながら安定した運営を維持できるため、飲食店にとって非常に有効です。
介護・診療報酬の受け取りまでが長い介護業界・病院
介護業界や病院では、介護報酬や診療報酬が実際に入金されるまで数ヶ月かかることが一般的です。
しかし報酬の入金を待たずして、施設の家賃やスタッフへの給与支払い、医薬品や衛生用品などの購入費用が発生します。
そのため、入金までの期間を乗り切るために一時的な資金調達が必要になることがあります。
このような場合に、請求書カード払いを活用すると、請求書の支払いをカードで遅らせることで、報酬が入金されるまでの資金繰りを楽にすることができます。
特に少額から利用でき、手数料も安価なため、介護施設や病院のような事業所にも最適です。
スタッフの給与支払いが間に合わない人材派遣会社
人材派遣業界では、派遣先企業からの報酬の入金が翌月末や翌々月末など、支払いサイトが長く設定されていることがあります。
一方でスタッフへの給与支払いは毎月決まった日に行わなければならず、入金までに資金不足が起こりやすくなります。
請求書カード払いなら、派遣先企業からの入金までの期間をカード払いによってつなぐことができます。
社会保険料や給与支払いにも対応したサービスを利用すれば、より柔軟に資金繰りを改善できます。
特に資金調達の手間が少なく、審査も不要で即日利用可能なため、人材派遣会社にとっては使い勝手のよい手段です。
請求書カード払いのデメリット・注意点
請求書カード払いは、支払いをクレジットカード決済にすることでキャッシュフロー改善に役立つ便利な方法ですが、いくつかのデメリットも存在します。
設定されたカード利用限度額を超えることはできない
請求書カード払いの最大の制約は、クレジットカードの利用限度額の範囲内でしか利用できない点です。
例えば限度額が100万円であれば、100万円を超える支払いには対応できないため、大口の支払いには利用が難しくなります。
特に取引金額が大きい企業の場合は、事前にカード限度額を引き上げるなどの対策が必要です。
少額利用(10万円未満)の手数料は一律3000円になることがある
請求書カード払いは、一般的に手数料が約3%前後と低コストですが、一部のサービスでは10万円未満の少額利用時に手数料が一律3,000円など、割高になることがあります。
例えば3万円の請求書払いを利用した場合、手数料3%なら900円ですが、一律3,000円の手数料設定であれば、実質10%に相当する高額な手数料となります。
そのため、少額利用を考えている場合は、最低手数料が設定されているかどうかを事前に確認することが重要です。
これらのデメリットを理解し、請求書カード払いの利用前にサービスの詳細をしっかり比較検討しておくことで、自社に最も合った資金調達方法を選ぶことができます。
個人事業主は利用できない場合がある
請求書カード払いは、サービスによって法人のみを対象としており、個人事業主やフリーランスの利用が不可の場合があります。
特に大手のサービスでは法人のみを対象としていることが多いため、個人事業主が利用できるサービスは限られる可能性があります。
個人事業主が請求書カード払いを利用したい場合は、あらかじめ利用対象者に個人事業主が含まれているかを確認してから申し込む必要があります。
アメックスやダイナーズカードは利用できないことが多い
請求書カード払いサービスでは、VISAやMastercard、JCBなどの主要ブランドには幅広く対応していますが、アメリカン・エキスプレス(アメックス)やダイナースクラブカードは利用不可のケースが多いです。
特にアメックスやダイナースは加盟店手数料が高めのため、対応しているサービスが限られてしまいます。
そのためアメックスやダイナースの法人カードをメインで利用している企業にとっては、別のカードを新たに用意する必要が出てくる可能性があります。
請求書カード払いに関するよくある質問
請求書カード払いを利用する際、多くの方が気になるポイントを以下でわかりやすく解説します。
請求書カード払いで必要な書類は何ですか?
請求書カード払いを利用する際に必要な書類は非常にシンプルで、主に以下の2点だけで済むことが一般的です。
- 請求書のコピー
取引先から受け取った請求書が必要です。請求内容、支払期日、金額がはっきり記載されているものを準備しましょう。
請求書カード払いの手数料はどのくらいですか?
請求書カード払いの手数料の目安はおおよそ3%前後が一般的です。
ファクタリングやビジネスローンなどの他の資金調達方法と比較するとかなり安価で、資金繰りを改善しやすい特徴があります。
ただしサービスごとに手数料が異なるため、申し込み前に複数の業者を比較して、なるべく低い手数料を設定しているサービスを選ぶことをおすすめします。
請求書カード払いは従業員の給与支払いにも利用できますか?
サービスによっては、従業員の給与支払いや社会保険料の支払いにも対応している場合があります。
給与や社会保険料は銀行振込で支払う必要がありますが、一部の請求書カード払いサービスではこれらの支払いもクレジットカード決済で対応可能です。
これを利用すると、現金を手元に残しつつ支払いを遅らせることができるため、資金繰りに大きな余裕が生まれます。
給与支払いなどに対応しているかどうかは、サービスごとに異なるため、事前に確認してから利用するとよいでしょう。
請求書カード払いは個人事業主やフリーランスも利用できますか?
請求書カード払いは個人事業主やフリーランスも問題なく利用可能です。少額(1万円程度)から対応しているサービスも多く、小規模なビジネスでも使いやすい点が魅力です。
また個人カードや法人カードどちらでも利用可能なサービスが多いため、法人カードを持っていない個人事業主やフリーランスの方でも安心して使えます。
支払い期日を延ばして資金繰りを安定させたい場合におすすめの方法です。