介護報酬ファクタリング比較6選!手数料や流れ・選び方を解説

介護業界は入金サイクルが長く支払いまでに2ヶ月程度かかり、機器の故障などで急な出費が発生することもあります。そんな時におすすめなのが介護報酬ファクタリングです。

入金までに2ヶ月かかる売上を、介護報酬債権の売却を行うことで、最短で5〜10営業日ほどで入金してくれます。

今回は介護報酬ファクタリングのメリットやデメリット・選び方を解説しながら、おすすめのファクタリングサービスを比較していきます。

介護報酬ファクタリングとは?利用の流れや手数料

介護報酬ファクタリングとは国民健康保険連合会に対して、介護事業者が請求する介護保険給付金をファクタリング会社に売却することで、通常よりも約2ヶ月早く現金化できるサービスです。

介護事業所の売上は40歳以上の被保険者から介護保険料として徴収された財源をもとに、国保連から支払われます。しかし実際に介護業者に支払われるまでにタイムラグがあり、当月提供サービス分は翌月10日までに請求・報酬受取りは翌々月26日です。

そのため56日(約2ヶ月)遅れて支払いが行われるため、開業から間もない介護・福祉事業者の場合は資金繰りが難しい場面もあります。そんな時におすすめなのが介護報酬ファクタリングです。

介護報酬ファクタリング利用の流れ

介護ファクタリングを利用する場合はファクタリング業者に買取申込みを行い、審査通過後に契約締結を行います。契約締結が完了すると、介護・福祉事業者に対して介護報酬債権の75〜95%が入金され、国保連に債権譲渡通知が行われます。

出典:介護ソフト・開業比較ガイド

その後は介護事業者から国保連に対して介護報酬を請求し、約2ヶ月後に国保連からファクタリング会社に介護報酬の支払いが行われます。

ファクタリングでは2社間ファクタリング3社間ファクタリングに分かれており、一般事業者の利用で多いのは債権譲渡通知が不要な2社間ファクタリングです。2社間が好まれる理由は、売掛先に資金繰りに困っていると思われたくないためです。

しかし介護・福祉業界の場合は国保連からの給付が決まっているため、自動的に3社間ファクタリングとなります。3社間ファクタリングは債権譲渡通知を行うため、売掛金の存在が明確・二重譲渡のリスクがなくまた一般的に手数料は低めに設定されています。

  • 2社間ファクタリング:5〜20%前後
  • 3社間ファクタリング:1〜9%前後

介護報酬ファクタリングの手数料相場

上述の通り介護報酬ファクタリングの場合はファクタリング業者・国保連との3社間で契約を結ぶため、手数料は一般事業者が利用するより安いのが特徴で、0.25〜1%前後が手数料相場と言われています。

ファクタリングサービスの手数料は売掛先の信用度によって決まるため、売掛先が赤字・小規模で倒産のリスクがある場合は審査落ち・手数料が高くなる傾向にあります。

しかし介護報酬ファクタリングの場合は売掛先が国保連という国が運営している事業のため、ファクタリング業者としても貸し倒れリスクは限りなくゼロに近いです。そのため手数料は非常に安いのが特徴です。

介護報酬ファクタリングおすすめ比較6選!手数料や入金スピード

次は介護報酬ファクタリングにおすすめの業者を紹介していきます。

審査落ちの可能性があるため2〜3社に見積りがおすすめ!
基本的にファクタリングでは審査が発生するため、複数社に相見積もりがおすすめです。複数社に依頼しておけば、1社が審査落ちでも別の会社では審査に通ることもあります。また手数料相場もわかり好条件の会社を選べます。

ビートレーディング 個人OK/2時間で即日入金/審査通過率98%/オンラインファクタリング

ビートレーディングは設立10年以上の歴史を持ち取扱件数は5.2万件以上・累計取扱高1,170億円以上と、業界トップクラスの実績がある老舗オンラインファクタリングです。2社間・3社間に加えて介護報酬や診療報酬ファクタリングも対応しています。

ファクタリング審査のスピードが早く審査時間は30分程度、最短2時間で入金とスピーディーなのが特徴です。手数料は2〜12%と記載がありますが、これは一般的なファクタリング向けの手数料の可能性が高いです。

そのため介護報酬ファクタリングの場合は安い手数料で買い取ってもらえるでしょう。また買取対応金額も上限・下限がないため、小規模事業者から大手企業まで幅広く対応しているのも特徴です。

取引形態手数料最短入金買取可能額提出書類
2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
介護報酬ファクタリング
2%〜2時間
審査時間30分
制限なし通帳のコピー(表紙付2か月分)
請求書 ※2つのみ

ベストファクター 最短1時間入金/個人OK/審査通過率92%のオンラインファクタリング

ベストファクターは個人事業主でも利用ができ、複数の借入がある・税金滞納・赤字で他社から断られた場合でも利用ができるオンライン完結ファクタリング会社で、介護報酬ファクタリングにも対応しています。

最短1時間というスピード入金が可能で、30万円からの少額債権でも対応しています。加えて審査通過率は92%以上と非常に高いの特徴です。

一般的な医療・介護報酬ファクタリングでは3社間ですが、2社間ファクタリングにも対応しておりスピーディーな資金調達が可能です。2社間の場合は国保連から承諾を得る必要がないため、短時間で現金化・即日入金が可能です。

またオンラインファクタリングにも対応しているため、面談が不要で書類も郵送する必要はなく、Web上でアップロードするだけで良いのでスピーディーな資金調達が可能です。

取引形態手数料最短入金買取可能額提出書類
2者間ファクタリング 2%〜最短1時間30万〜1億円本人確認証/通帳のコピー
請求書

アクセルファクター 審査通過率93%/5割が即日入金/手数料2%〜/継続利用で手数料減額

アクセルファクターは大手企業のグループ会社が運営しており、手数料も2%から利用ができるオンライン完結ファクタリング会社です。審査通過率は93%と高い数値を誇っており、赤字・滞納企業の売掛債権にも対応しており柔軟性が高いのが特徴です。

他社で審査に落ちた場合でも大手企業のグループ会社が運営していることもあり、リスクの高い債権でも買い取り対応を行なっています。申込者の50%以上が即日入金を実現しており、個人事業主の方でも利用が可能です。

また継続利用で手数料も減額されるため他社利用中でファクタリング会社の乗り換えにはおすすめです。

年間相談件数も1.5万件・専属担当の手厚いサポートがついているため、はじめてファクタリングを実施する方でも安心して利用ができます。

取引形態手数料最短入金買取可能額提出書類
2者間ファクタリング
診療報酬ファクタリング
介護報酬ファクタリング
2%〜即日30万円~1億円請求書/通帳コピー
確定申告書(所得税/法人税)
身分証明書

カイポケ 早期入金

カイポケ早期入金は上場企業であるSMS社が提供している介護報酬ファクタリングです。介護報酬は一般的に2ヶ月程度の支払い時間がかかりますが、1.5ヶ月早く入金・報酬受取りが可能です。

カイポケ早期入金では申込みから5営業日程度で介護報酬の8割の受取が可能で、介護報酬ファクタリングサービスの中では、スピードも早いです。

取引形態手数料最短入金買取可能額提出書類
介護報酬ファクタリング
診療報酬ファクタリング
調剤報酬ファクタリング
0.8%〜5日お問合せお問合せ

リコーリース 介護・障害福祉ファクタリング

リコーリース 介護・障害福祉ファクタリングは介護・障害福祉向けに特化したファクタリングサービスで、新設法人や新規開業事業所でも利用が可能です。

申込みから10日程度入金が完了し少額でも資金調達が可能なので、開業間もない福祉・介護事業者にもおすすめです。東証プライム市場の上場企業が運営しているため、安心して利用できるのもポイントです。

取引形態手数料最短入金買取可能額提出書類
介護報酬ファクタリング
診療報酬ファクタリング
調剤報酬ファクタリング
お問合せ10日お問合せお問合せ

介護報酬ファクタリングサービス6つの選び方

(1)手数料の安さ

介護報酬ファクタリングサービスを選ぶ1つ目の基準は、手数料の安さです。一般的には0.25〜1%前後の手数料と言われていますが、各社によってファクタリング手数料は異なります。

また一般的には買取金額が大きくなるほど手数料は安くなる傾向にあるため、下限や上限値も確認するのが重要です。ただし手数料を公式サイトに公開してない企業も多いため、まずは複数社に問い合わせのが良いでしょう。

(2)審査の通りやすさ

介護報酬ファクタリングサービスを選ぶ2つ目の基準は審査ハードルです。手数料が安い業者が見つかっても、審査通過できなければ意味がありません。

特に開業から間もない介護施設でも受付をしているか・新設法人や新規開事業所でも利用は可能かといった部分は確認ポイントでしょう。

ただし審査通過後に手数料が決まることが一般的なため、やはり複数社に問い合わせを行い相見積もりを取るのが良いでしょう。

(3)入金までのスピード

また介護報酬の場合は入気までの期間が長いのが一番のネックです。そのためキャッシュフローを安定させるためには、入金までのスピードがどれくらいなのかも確認しておきましょう。

ファクタリングを利用するタイミングは、資金繰りを改善して従業員の給与やその他の支払いを間に合わせるという場面が多いでしょう。そのためファクタリング利用しても入金が遅いと、キャッシュフローの改善は期待できません。

3社間ファクタリングの場合は5〜10営業日ほどかかることも多いため、はやめにファクタリング審査をしておくのがおすすめです。

(4)契約期間の縛り・解約のしやすさ

介護報酬ファクタリングでは会社によっては長く利用してほしいため、契約年数の縛りを設けている企業もあります。また解約料や更新料が設定されているケースもあるため、契約前には確認するようにしましょう。

サービス名契約の縛り解約料更新料更新審査料
カイポケなし0円 ※無料0円 ※無料0円 ※無料
エヌエスパートナーズ2年あり0円 ※無料0円 ※無料
リコーリース非公開非公開0円 ※無料0円 ※無料

カイポケの場合は手数料は0.8%と業界最低水準・契約期間の縛りもないため、おすすめの介護ファクタリングです。

(5)会社の信用度

ファクタリングはお金に関わるサービスのため、会社の信頼性も重視したいポイントです。カイポケやリコーリースの場合は上場企業が運営しているため、ひとまずは安心して利用できるでしょう。

介護ファクタリングの場合は大手企業だからといって、銀行ローンのように金利(手数料)が高いといったことはありません。上場企業ではなかっとしても運営実績が豊富であるか・運営歴がどれくらいなのかといった観点も見ておきましょう。

(6)介護業界の実績

紹介したとおり介護報酬ファクタリングは一般的な業界のファクタリングと比べると、やや特殊な形態になっています。そのため介護業界に理解がある、介護や福祉サービスでのファクタリング実績が豊富な企業の方が、話が進めやすいでしょう。

業界理解がないとこちらのニーズをしっかり把握してくれることは難しくなります。そのため介護業界での実績があるのかはしっかり確認しておきましょう。

介護報酬ファクタリング4つのメリット

(1)通常より2ヶ月早く介護報酬を得られる

介護報酬ファクタリングのメリットは通常よりも2ヶ月ほど早く現金化できる点です。紹介したように介護報酬は国保連への請求を行い、支払いまでに約2ヶ月程度の時間がかかります。

開業から間もない場合はキャッシュフローも不安定なことが多いため、銀行融資だけで持ちこたえるには難しい場面もあるでしょう。介護ファクタリングを利用すれば最短5〜10営業日ほどで入金されるため、資金繰りの改善が期待できます。

2ヶ月弱も入金が短縮されるのは事業運営においては大きなメリットと言えます。

(2)融資やビジネスローンよりも手数料が安い

また介護報酬ファクタリングの手数料相場は0.25〜1%前後と、融資やビジネスローンよりも安いのが特徴です。融資では2〜4%前後・ビジネスローンの場合は5〜20%が金利相場のため、圧倒的に安く資金繰りを改善することができます。

また銀行融資の場合は事業計画書の作成や決算書の提出を行い、融資実行・着金までに1〜2ヶ月の時間がかかります。しかしファクタリングの場合は、5〜10営業日で入金のため短期的なキャッシュフロー改善にはおすすめです。

(3)負債扱いにならない

ファクタリングは融資契約ではなく売掛債権の売買契約であるため、経営上は負債扱いにならないのもメリットです。決算書での借入計上も不要なので、銀行融資を検討している事業者にとっては嬉しいポイントです。

銀行融資の場合は必ず経営状況を把握するために、決算書の提出が求められます。しかし借入が多くなりすぎると返済が可能なのか?といった観点で銀行側も厳しく評価してきます。

しかし介護報酬ファクタリングは負債扱いにならないため、中長期的な経営を考えるうえでもメリットになります。

(4)新規開業の事業者でも利用ができる

また新規開業時に利用できる融資商品は限りがあり、設立間もない時期に何度も資金調達を行うのは難しいです。しかしファクタリングであえれば、開業から間もない・新設介護事業所であっても利用できる業者も多くいます。

特に介護業界の場合は売掛先が国保連であり、貸し倒れリスクは限りなくゼロに近いため、審査落ちのリスクも低いと言えます。

介護報酬ファクタリング4つのデメリット

(1)手数料により報酬額が目減りする

ただし介護報酬ファクタリングを利用する場合は、必ず手数料が発生するため、本来受け取れるはずだった金額が目減りするデメリットはあります。

一般事業者が利用するファクタリング手数料は5〜20%なので、それと比較するとかなり安いですが、金額が減ってしまう点には注意が必要です。

(2)介護報酬債権の金額が上限

また銀行融資とは異なり調達可能金額は売却する売掛債権が上限となることもデメリットです。融資であれば経営計画に問題がなければ、設備・運転資金など数千〜数億円の資金調達ができます。

しかしファクタリングはあくまで売掛債権の売買であるため、介護報酬債権の金額が上限となります。あくまでも介護報酬債権の前払いであるという点は理解しておきましょう。

(3)代金は一括で受け取れない

介護ファクタリングのデメリットは代金を一括で受け取れず、2回に分けて支払いが行われる点です。1回目に入金される金額は請求金額の7〜90%で、2回目に残りの代金が支払われます。

例えば500万円の介護ファクタリングを利用し、手数料が1%だったとすると下記のようになります。

  • 1回目:350〜450万円 − 5万円 = 345〜445万円
  • 2回目:残りの金額

そのため1回目の支払い金額思ったよりも少ない・資金繰りが改善できないとならないように、事前に上記の仕組みについては理解しておきましょう。

(4)ファクタリングに依存する可能性

介護報酬ファクタリングでは2ヶ月先の入金を前倒しで受け取ることができますが、ファクタリング利用を停止すると2ヶ月間は収入がないということになります。

大きな金額をファクタリング利用していると、2ヶ月分の売上が全く入金されないということになるため、計画的に利用しなければずっとファクタリング利用をすることになります。

上述のようにファクタリングは入金が早く、資金繰りを改善できる便利なサービスである一方で、手数料が必ず発生します。そのため本来の売上よりも下がることも頭に入れて置かなければいけません。

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