請求書買取サービスは請求書(売掛債権)を売却することが資金調達する方法です。個人事業主やフリーランスの中には、急な出費で早期に現金が必要・ビジネスチャンス逃したくないため即日で資金調達をしたい方もいるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが個人事業主やフリーランス向け請求書買取サービスです。近年はオンラインで面談不要・AIが審査を行うことで、即日入金が可能な請求書買取サービスも存在ます。
今回は請求書買取サービスのメリットやデメリット・個人事業主やフリーランスの選び方について解説しながら、おすすめのサービスを紹介していきます。
サービス名 | 通過率 | 手数料 | 入金スピード | 買取可能額 | 必要書類 |
QuQuMo(ククモ) | 98% | 1%〜 | 2時間 審査時間30分 | 制限なし | 請求書/通帳コピー ※2つのみ |
labol(ラボル) 土日祝日対応 24時間即時入金 | 90% | 一律10% | 30分 審査時間10分 | 1万円〜 | 本人確認証/請求書 メールなどのエビデンス ※3つのみ |
ペイトナー 国内最速入金 | 非公開 | 一律10% | 10分 | 1万円~ | 請求書/本人確認書類 ※2のみ 口座入出金履歴orサイトURLのどちらか(※任意書類) |
アクセルファクター | 93% | 0.5%〜 | 2時間 審査時間60分 | 30万円~1億円 | 請求書/通帳コピー 身分証明書 ※3つのみ |
ベストファクター | 92% | 2%〜 | 最短1時間 審査時間30分 | 30万〜1億円 | 本人確認書類/通帳コピー 請求書 ※3つのみ |
No.1ファクタリング 法人限定 | 90% | 1%〜 初回・乗換え50%割引 高額買取保証 | 審査・入金30分 | 50万〜1億円 | 請求書/通帳コピー ※2つのみ |
請求書買取サービスとは?言葉の定義や仕組み
「請求書買取サービス」とは、フリーランスや個人事業主が発行した請求書(売掛金)を、専門業者(ファクタリング会社)に売却することで、入金日よりも早く現金化する仕組みのことです。
特に個人事業主やフリーランスに特化したファクタリングサービスを指すことが一般的です。
請求書買取サービス=個人事業主向けファクタリングを指す
個人事業主やフリーランスは法人と比べると信用力が低く評価されるため、銀行融資などの資金調達が難しい傾向にあります。
また、取引先からの入金が翌月末や翌々月末など長い支払いサイトとなることが多いため、資金繰りに困るケースもよくあります。
請求書買取サービスは、こうした資金繰りの課題を解決するために個人事業主向けに提供されるファクタリングサービスです。
サービスの仕組みとしては、事業主が取引先への請求書をファクタリング会社に譲渡(売却)し、本来の入金を待たずに現金を早期に調達することができます。
契約方式は2社間・3社間ファクタリングの2種類
請求書買取サービスには主に以下の2つの契約方式があります。
2社間ファクタリング
2社間ファクタリングは、ファクタリング会社と事業主の2者間で契約が完結する方式です。
- 仕組みの流れ
- 個人事業主が取引先への請求書をファクタリング会社に売却します。
- ファクタリング会社が手数料を差し引いた金額を個人事業主へ振り込みます。
- 後日、取引先から本来の支払い日に個人事業主に入金されます。
- 個人事業主がファクタリング会社へ売掛金を返金します。
- メリット
- 取引先にファクタリング利用が知られない。
- 最短即日で資金調達が可能。
- デメリット
- 3社間ファクタリングより手数料が高い(10〜20%程度)。
3社間ファクタリング
3社間ファクタリングは、事業主・取引先・ファクタリング会社の3者で契約を行う方式です。
- 仕組みの流れ
- 個人事業主が取引先の承諾を得て、ファクタリング会社と契約します。
- ファクタリング会社から手数料を差し引いた金額が個人事業主に支払われます。
- 後日、取引先が直接ファクタリング会社に売掛金を支払います。
- メリット
- 手数料が安い(1〜9%程度)。
- 売掛金回収の手間が不要。
- デメリット
- 取引先にファクタリングの利用を知られてしまう。
- 契約までに数日〜1週間程度時間がかかる。
個人事業主は2社間ファクタリングが一般的
個人事業主やフリーランスの場合、多くは「2社間ファクタリング」が利用されています。その理由は、以下のような点が挙げられます。
- 売掛先との信頼関係を維持するためにファクタリング利用を知られたくない。
- 資金調達を急ぐケースが多いため、即日入金が可能な2社間方式が適している。
- 少額の取引でも柔軟に対応してくれるサービスが多く、手続きも簡単であるため。
特に個人事業主は、売掛先にファクタリング利用を知られることで信用に影響することを避けたいというニーズが強いため、2社間ファクタリングの利用が一般的となっています。
このように請求書買取サービス(個人事業主向けファクタリング)は、事業主の状況や取引先との関係性に応じて2社間と3社間から適切な方式を選ぶことが重要です。
個人事業主おすすめ請求書買取サービス10選!【即日入金対応】
個人事業主やフリーランスにおすすめの審査が甘い・緩い請求書買取サービスは、審査通過率が高く提出書類が少なめです。下記の会社は審査通過率が90%以上もしくは提出書類が請求書・本人確認証・通帳コピーの3点で利用ができます。
サービス名 | 通過率 | 手数料 | 入金スピード | 買取可能額 | 必要書類 |
QuQuMo(ククモ) | 98% | 1%〜 | 2時間 審査時間30分 | 制限なし | 請求書/通帳コピー ※2つのみ |
labol(ラボル) 土日祝日対応 24時間即時入金 | 90% | 一律10% | 30分 審査時間10分 | 1万円〜 | 本人確認証/請求書 メールなどのエビデンス ※3つのみ |
ペイトナー 国内最速入金 | 非公開 | 一律10% | 10分 | 1万円~ | 請求書/本人確認書類 ※2のみ 口座入出金履歴orサイトURLのどちらか(※任意書類) |
アクセルファクター | 93% | 0.5%〜 | 2時間 審査時間60分 | 30万円~1億円 | 請求書/通帳コピー 身分証明書 ※3つのみ |
ベストファクター | 92% | 2%〜 | 最短1時間 審査時間30分 | 30万〜1億円 | 本人確認書類/通帳コピー 請求書 ※3つのみ |
No.1ファクタリング 法人限定 | 90% | 1%〜 初回・乗換え50%割引 高額買取保証 | 審査・入金30分 | 50万〜1億円 | 請求書/通帳コピー ※2つのみ |
QuQuMo 個人OK/通過率98%/土日対応/2時間で即日入金のオンラインファクタリング

QuQuMo(ククモ)は最安1%〜と低手数料のオンライン完結ファクタリングサービスです。業界最安水準に加えて、必要書類は最も少なく請求書と通帳の2点のみで利用ができ、審査時間は最短30分と非常に早いのが特徴です。
QuQuMo(ククモ)が選ばれる理由は審査通過率は98%と非常に高く、オンライン完結のため入金スピードも最短2時間の即日入金と早期に資金調達できる点です。
また2社間取引のため取引先にファクタリング利用が知られることもなく、買取上限・下限制限がないため少額債権の売却を検討している個人業主やフリーランス・大口の資金調達を検討している法人企業にもおすすめです。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 必要書類 |
2者間ファクタリング | 1%〜 | 2時間 審査時間30分 | 制限なし | 請求書・通帳の2点のみ |
labol(ラボル) 通過率90%/土日祝日/最短30分/24時間即日入金/AIファクタリング

- 審査通過率90%以上/個人事業主やフリーランス特化
- 最短30分入金/土日祝日も24時間365日即時入金
- 通帳コピー不要で必要書類は3つのみ/1万円から買取OK
labol(ラボル)はフリーランス・個人事業主向けのAIオンラインファクタリングで、審査時間は最短10分・土日祝日も最短30分で24時間即時入金・審査通過率90%・必要書類も3つと少なく通帳コピーが不要で、スピーディーに資金調達できます。
ラボル一番の特徴は土日祝日も含めて365日審査受付・最短60分で24時間即時入金で、いつでも入金してくれます。24時間即時入金はラボルのみで、通常のファクタリングでは土日は営業しておらず、審査通過しても入金までに2〜3時間はかかります。
Q:申請してから入金されるまでに、どれくらいの時間がかかりますか?
A:申請をいただいてから、最短30分で審査が完了します。審査が完了いたしますと、ご登録の銀行口座宛に24時間365日即時で入金いたします。引用:labol(ラボル)公式ホームページより
また買取金額は1万円〜・手数料は一律10%も強みです。一般的に30万円未満など買取金額が小さいと、手数料は上限値の10〜20%が適用となります。しかしラボルは一律10%なので少額利用でも手数料が大きくなりません。
提出書類としては通帳コピーは不要で請求書・本人確認書類・取引先とのやり取りがわかるエビデンス(メールやSlackなど)の3点だけです。運営会社のラボルは東証プライム上場企業のセレス株式会社の100%子会社のため、安心して利用できます。
取引形態 | 通過率 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 必要書類 |
2社間ファクタリング | 90% | 一律10% | 最短30分 | 1万円〜 | 本人確認書類/請求書 ※3つのみ 取引を示すエビデンス ※取引先とのメール・Slackなど |
ペイトナーファクタリング 入金まで最短10分で即日入金/複数回申請OK/個人債権もOK

ペイトナーファクタリングはフリーランス・個人事業主向けのAIファクタリングサービスで、初期・月額費用0円・最短10分で入金が完了します。
買取価格も1万円から利用が可能で請求書をアップロードするだけで簡単に現金化ができます。金融機関が運営しているサービスの場合は事業計画書などの提出が必要ですが、請求書・本人確認書・入出金履歴の3つだけで利用ができます。
また料金体系もわかりやすく手数料は一律10%となっており、最低手数料のみを記載している場合は上限がわからないことも多いですが、ペイトナーの場合は安心して利用ができます。
また一度審査で落ちてしまっても複数回の申請が可能・売掛先が個人でも利用できる点も嬉しいポイントです。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 必要書類 |
2者間ファクタリング | 10% | 10分 | 1万円〜 | 請求書/本人確認書類(※初回申請のみ) 口座入出金履歴またはサイトURLのどちらか一点(※任意書類) |
ベストファクター 最短1時間入金/審査通過率92%/5分でわかる買取診断/面談不要

ベストファクターは個人事業主でも利用ができ、複数の借入がある・税金滞納・赤字で他社から断られた場合でも利用ができるオンライン完結ファクタリング会社です。
最短1時間というスピード入金が可能で、30万円からの少額債権でも対応しています。加えて審査通過率は92%以上と非常に高いの特徴です。
支払いサイトが長い売掛債権の買取も対応しているため、建設業界の方や一人親方の方におすすめのファクタリング会社といえます。
またオンラインファクタリングにも対応しているため、面談が不要で書類も郵送する必要はなく、Web上でアップロードするだけで良いのでスピーディーな資金調達が可能です。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 必要書類 |
2者間ファクタリング | 2%〜 | 最短1時間 | 30万〜1億円 | 本人確認証/通帳コピー 請求書 ※3つのみ |
FREENANCE 最短30分で即日現金化/買取上限1,000万円/無料損害保険も付帯

FREENANCE(フリーナンス)はGMOクリエイターズネットワーク株式会社が運営するフリーランス・個人事業主向けのお金・保険の総合サービスです。提出書類は少なめで請求書・本人確認書類・取引先のエビデンス資料の3つのみです。
最低買取金額も1万円からと少額債権にも対応しており、個人事業主やフリーランスの方におすすめです。
お金のサービスでは請求書の現金化・ファクタリングサービスを利用ができ、会員登録後に最短30分で資金調達ができるようになっています。オンラインファクタリングの中では買取上限も高く、最大1,000万円まで対応しています。
また保険商品の提供も行っており、仕事の事故に対して5,000万円まで保証がでる安心保証Basicも無料で提供されているのが特徴です。
手数料も3%〜10%と他社と比較しても低い手数料率になっており、資金繰りの改善に活用ができます。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 提出書類 |
2者間ファクタリング | 3%〜10% | 30分 | 1万円〜1,000万円 | 本人確認書類/請求書 請求書送付のエビデンス資料 (メールのスクリーンショットなど) |
JTC 土日祝日・年中無休365日対応/手数料1.2%〜/法人おすすめ/オンライン契約可能

JTC(ジェーティーシー)は土日祝365日年中無休・24時間対応で手数料1.2%〜と非常に安いファクタリングサービス、取扱金額500億円、取扱件数10,000件の実績があります。ただしいくつか条件があるため法人企業におすすめです。
- 契約金額(買取金額)が100万円以上
- 年商7,000万円以上
- 個人事業主の場合は取引先の承諾が必要
個人事業主での利用もできますが、売掛金が100万円以上と少額債権には対応していないため、法人企業におすすめのファクタリング会社といえます。
オンライン契約にも対応しているため、地方在住の法人企業でも利用はできます。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 必要書類 |
2社間ファクタリング 3社間ファクタリング | 1.2%〜 | 最短1日 | 100万円〜上限なし | 本人確認書類/通帳コピー/請求書 |
アクセルファクター 審査通過率93%/手数料0.5%〜2時間入金/必要書類が柔軟で大手運営

アクセルファクターは大手企業のグループ会社が運営しており、手数料も0.5%から利用ができるオンラインファクタリング会社です。審査通過率は93%と高い数値で、赤字・滞納企業の売掛債権にも対応しており柔軟性が高いのが特徴です。
他社で審査に落ちた場合でも大手企業のグループ会社が運営していることもあり、幅広い債権も買い取り対応を行なっています。また審査の必要書類も柔軟に対応しているため、書類が揃っていなくても代わりの書類提示があり柔軟に対応してもらえます。
また継続利用で手数料も減額されるため他社利用中でファクタリング会社の乗り換えにはおすすめです。
年間相談件数も1.5万件・専属担当の手厚いサポートがついているため、はじめてファクタリングを実施する方でも安心して利用ができます。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 提出書類 |
2社間ファクタリング 3社間ファクタリング | 0.5%〜 | 最短2時間 審査時間60分 | 30万円~1億円 | 請求書/通帳コピー 身分証明書 |
個人事業主が請求書買取サービスを選ぶ際のポイント
個人事業主が請求書買取サービス(ファクタリング)を利用する際には、法人の場合と異なる注意点があります。
資金繰りをスムーズに進めるためにも、次のポイントを押さえた上でサービスを選びましょう。
買取下限額なし・30万円以下の少額買取に対応しているか
個人事業主が利用する場合、少額の請求書(数万円〜30万円程度)でも柔軟に対応してくれるサービスを選ぶことが重要です。
法人向けのファクタリング会社は最低金額が高く設定されていることが多く、数万円単位で利用できないことがあります。
小規模な事業を運営している個人事業主は、買取下限額がないか、または低額(10万円以下)でも利用できるサービスを選ぶと便利です。
必要書類が請求書・通帳コピー・本人確認書など2〜3点のみで済むか
個人事業主の場合、法人よりも提出可能な書類が限られていることがあります。
ファクタリングでは決算書や納税証明書など多くの書類提出が必要になることもありますが、個人事業主向けの請求書買取サービスでは、「請求書」「本人確認書類」「通帳コピー」程度の少ない書類で済むサービスが一般的です。
できるだけ必要書類が少なく、手続きが簡単なサービスを選ぶことで迅速に資金調達が可能です。
債権譲渡登記不要の会社か確認する
「債権譲渡登記」は、売掛債権がファクタリング会社へ譲渡されたことを法務局に登記する手続きです。
この手続きは基本的に法人向けであり、個人事業主は原則として利用できません。そのため、個人事業主の場合は「債権譲渡登記が不要な会社」を選ぶ必要があります。
個人事業主向けのサービスは、債権譲渡登記なしで利用できるものがほとんどですが、念のため利用条件を事前に確認しましょう。
手数料の上限・下限を公開している会社を選ぶ
手数料は請求書買取サービスを選ぶ上で重要な比較ポイントです。
事前に手数料の上限・下限を明確に公開している会社を選べば、資金調達にかかるコストが事前に把握でき、利用後のトラブルを防げます。
個人事業主向けの手数料の相場は5%〜15%程度が一般的です。相場を超えて高額(20%以上)の手数料を請求する会社は避け、なるべく低コストで利用できる会社を選びましょう。
審査通過率が90%以上など審査が甘い会社
請求書買取サービスでは、審査通過率が90%以上など高い会社は比較的審査が柔軟であることが多いです。
個人事業主の場合、法人に比べると信用力が低く評価される傾向があるため、審査基準が甘い会社を選ぶことがスムーズな資金調達に役立ちます。
公式サイトや口コミで審査通過率が公開されている場合は、その情報を参考に選ぶことをおすすめします。
入金スピードが早い会社(即日対応可能な会社)を選ぶ
急ぎで資金が必要な場合、入金スピードが重要になります。最短60分〜当日中に入金される会社であれば、急な支払いや資金不足の際にも迅速に対応できます。
特に資金繰りに余裕がない個人事業主の場合、資金調達のスピード感は非常に重要ですので、即日入金可能かどうかを確認しましょう。
売掛先が個人事業主・個人でも対応可能な会社
個人事業主の場合、売掛先が法人ではなく個人や個人事業主の場合もあります。
この場合、売掛先が法人でないと審査が通りにくいケースが多いですが、中には売掛先が個人事業主や個人でも審査対象とする柔軟な会社があります。
自社の取引先が法人以外の場合は、売掛先が個人事業主や個人でも対応可能な請求書買取サービスを選ぶことが大切です。
個人事業主が請求書買取サービスを利用するメリット
個人事業主は法人と比べて資金調達の手段が限られており、資金繰りに困ることも少なくありません。
そのような状況で役立つのが、「請求書買取サービス(ファクタリング)」です。特に個人事業主にとって、請求書買取サービスを利用するメリットは多くあります。
最短即日入金で請求書を現金化できる
請求書買取サービスの最大のメリットは、最短即日で請求書を現金化できる点です。
請求書を発行してから実際に資金が入金されるまで、30日~60日など長い期間が必要です。この支払いサイトの長さが、個人事業主の資金繰りを圧迫する原因となっています。
請求書買取サービスを利用すれば、入金を待たずに即日~数日で現金を受け取ることができます。
そのため、急な支払いが必要なときや、手元に資金を残したい場合でも、素早く対応できるのが大きなメリットです。
貸し倒れリスクを軽減できる
請求書買取サービスを利用することで、「貸し倒れリスク」を大きく軽減できます。通常の取引では、売掛金の回収が遅れたり、取引先が倒産して回収不能になったりするリスクがあります。
しかし、請求書をファクタリング会社に売却すれば、万一取引先が倒産しても、事業主側がそのリスクを負担する必要がありません。
特に資金力が弱い個人事業主にとって貸し倒れは致命的なダメージになりかねませんが、請求書買取サービスを活用すれば、資金面だけでなく精神的にも安心して事業を進めることができます。
融資審査に落ちても利用可能
銀行や金融機関の融資審査に落ちてしまった個人事業主でも、請求書買取サービスであれば問題なく利用できる可能性があります。
ファクタリングでは、事業主本人の信用情報や過去の融資履歴よりも、売掛先の信用力が重視されるためです。
過去に融資を断られたり、信用情報に不安があったりしても、取引先が安定した企業であれば、資金調達が可能です。
銀行融資やビジネスローンに代わる資金調達手段としても非常に便利なサービスと言えます。
売掛先の信用力が重視され赤字でも利用可能
個人事業主の場合、銀行や公的機関の融資審査では赤字決算や業績不振で資金調達が難しいケースが多々あります。
一方で請求書買取サービスでは、事業主自身の赤字や経営状況ではなく、売掛先企業の信用力を中心に審査を行います。
そのため、自社の経営状態が悪化していても、売掛先の信用が十分であれば利用が可能です。
例えば売掛先が大手企業や上場企業の場合、その企業の信用力が高いため審査が通りやすく、個人事業主自身が赤字でも現金化できます。
融資と違い担保や保証人が不要
一般的な金融機関の融資を受ける際には担保や保証人が求められますが、請求書買取サービスは担保・保証人が不要です。
そのため、物的な担保を持たない個人事業主でも手軽に利用可能で、資金調達のハードルが低くなっています。
また資金調達のスピードも銀行融資より圧倒的に早く、即日〜数日で現金化できるため、急ぎで支払いが必要な場面でもスムーズに対応できます。
個人事業主が請求書買取サービスを利用する際のデメリット・注意点
請求書買取サービス(ファクタリング)は、個人事業主にとって迅速に資金調達できる便利な方法ですが、利用にはいくつかの注意点やデメリットがあります。
目安として10%程度の手数料が発生する
個人事業主向けの請求書買取サービスでは、手数料が法人向けに比べて高めに設定される傾向があります。
一般的には約10%程度の手数料がかかりますが、業者によっては15〜20%とさらに高額になるケースもあります。
例えば20万円の請求書を買取してもらう場合、10%の手数料がかかると実際に受け取れる金額は18万円となり、2万円のコストが発生します。
資金調達の頻度が高いと手数料負担が積み重なり、利益を圧迫することになるため、手数料の負担を考えたうえで計画的に利用することが必要です。
初回利用時は30万円以下などの制限がある
多くのファクタリング会社では、初回の利用時に限って「30万円以下」などの少額に制限を設けている場合があります。
これはファクタリング会社が初回取引のリスクを抑えるための措置です。そのため、大きな額の資金調達を初回から期待していると、希望額を満たせない場合があります。
初めて請求書買取サービスを利用する際には、初回利用の制限額を事前に確認しておくことで資金繰り計画に支障をきたすことを避けることができます。
売掛先が個人・個人事業主の場合は審査落ちの可能性が高い
請求書買取サービスの審査において、最も重視されるのは売掛先(請求書の支払元)の信用力です。
法人に比べ、個人や個人事業主の信用力は低く評価されがちであるため、売掛先が個人事業主や個人の場合、審査に通りにくくなります。
取引先が法人であれば問題なく利用できるケースが多いですが、個人や個人事業主の場合は、対応可能な業者が限られ、審査通過が難しくなることがあります。
そのため売掛先が個人事業主の場合には、事前に対応可能な業者を確認しておく必要があります。
利用頻度が高いと資金繰り悪化のリスクがある
請求書買取サービスを頻繁に利用すると、短期的には資金が回るものの、手数料が毎回発生するため資金繰りが徐々に悪化するリスクがあります。
高い手数料を払って何度も現金化を繰り返すと、実質的な利益が減少し、資金繰りがますます苦しくなってしまいます。
請求書買取サービスはあくまでも一時的な資金調達手段として考え、常時依存することのないよう、利用頻度に注意することが大切です。
事業の収支バランスを改善する根本的な対策と併用して、計画的な利用を心がけましょう。
審査なしを謳う場合は悪徳業者の可能性が高く避ける
請求書買取サービスは、必ず一定の審査が必要です。にもかかわらず「審査なし」「誰でも通る」といった広告を出す業者は、ヤミ金や悪徳業者である可能性が非常に高く、注意が必要です。
こうした業者は手数料が相場よりも著しく高額であったり、追加で不透明な費用を要求したりするケースがあります。
場合によっては法外な利息を請求され、トラブルに巻き込まれることもありますので、安易に審査不要を謳う業者の利用は避けるべきです。
安心して利用できる業者を選ぶためにも、運営会社の情報や口コミ、公式サイトの記載内容をしっかりと確認し、慎重に業者選びを行いましょう。
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個人事業主やフリーランスの請求書買取サービスでよくある質問
個人事業主やフリーランスで請求書買取サービスに必要な書類は何ですか?
個人事業主やフリーランスで請求書買取サービスに必要な書類は下記のようなものが一般的です。
・請求書や納品書、契約書、注文書など売掛債権を確認できるもの
・取引の履歴を確認できる銀行口座の通帳のコピー(直近3カ月程度)
・取引先との基本契約書
・直近の確定申告書(2〜3期分)
・本人確認書類(運転免許証など顔写真付きのもの)
しかし中には請求書・通帳コピーで利用できる買取サービスもあるため、詳細については必要書類が少ないおすすめファクタリング会社の記事をご確認ください。
請求書買取サービスは違法なのですか?
請求書買取サービスは違法ではありません。法的性質は民法555条にて「売掛債権の売買契約」として認められています。また過去の裁判例でも違法とはされていない・債権の流動化を国も推奨しているという観点からも違法性はありません。
違法ではない詳細については2社間ファクタリングは違法ではない理由を解説の部分で紹介しています。
個人事業主やフリーランス向けで審査なし請求書買取サービスはありますか?
個人事業主・法人を問わず審査なしの請求書買取サービスは存在しません。審査なしを謳っている請求書買取会社は、悪質なヤミ金業者である可能性が高いです。
手数料が相場よりも明らかに高い・償還請求権ありの契約を締結するなど、リスクが大きいので利用は避けましょう。
個人事業主やフリーランス向けで請求書のみの請求書買取サービスはありますか?
請求書のみで利用できる請求書買取サービスはありません。最低でも請求書に加えて、通帳コピーの提出が必要です。QuQuMo(ククモ)は請求書+通帳コピーでファクタリング利用ができます。
個人事業主やフリーランス向けで通帳なしの請求書買取サービスはありますか?
個人事業主・法人企業を問わず通帳なしで利用できる請求書買取サービスは、ほとんどありません。売掛債権が存在するかを確認したり、売掛先の支払い能力・信用度を測るため、通帳の提出は必須となります。
給与ファクタリングが可能な請求書買取サービスはありますか?
給料ファクタリングは貸金業に該当し、給料ファクタリングができる請求書買取サービスはありません。
仮にできる会社があったとしても悪徳業者の可能性が高いです。金融庁も注意喚起をしているため、利用は注意しましょう。
「給与ファクタリング」を業として行うことは、貸金業に該当します(貸金業を営む者は、財務局長又は都道府県知事の登録を受ける必要があります。登録を受けずに貸金業を営む者はヤミ金融業者です。)
引用:金融庁